「探求する、共有する、表現する……」の「3X」というのは、一言でいえば「コミュニケーションだ」と先生は言います。つまり「コミュニケーションを上手に取れるような空間こそ、本来の教育にふさわしく、その工夫がなされた住まいこそ頭のよい子が育つ家」なのです。そしてその具体的なポイントが、(1)個室ではなく流れるような回遊性を持たせること(探求)、(2)家族が見え隠れすること(共有)、そして(3)シーンづくり(表現)といった内容になるわけです。
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受験の成功はもちろんですが、子どもの能力を引き出し、学校の成績や学歴ばかりではなくその後の財産となる「頭のよさ」や「素直さ」を成長させていくためには、次のようにして家の空間づくりを考えればよい、ということになります。たとえば、家のなかの空間をきっちり区切ってしまうのではなく、あいまいにすることで空間に連続性をもたせる、ということです。空間をできるだけ広く使う、ということでもあります。これによって家族は思いのままに家の中を行き来できるので、回遊魚のようにうろうろするようになります。平面的な空間だけでなく、吹き抜け、屋根裏部屋、勾配天井のように立体的な空間もあいまいになっていれば、子どもたちの探究心は常に刺激され、私がいつも言っている「身体脳」が自然に発達していきます。