数年前のイーバンク銀行(現・楽天銀行)のように海外の有価証券に投資して、大損するという可能性があります。そこで、万一の場合に備えて、預金は複数のネット銀行に分散して預け、1行当たりの預金残高を1000万円までに抑えておくとよいでしょう。そうすれば、万一のことがあっても、大慌てしなくても済みます。しかし、預金保険で保護されるのは普通預金、定期預金、通知預金などです。保護の対象外となっているのは外貨預金、投資信託、FXなどです。このうち、投資信託は運用会社と、その資産を管理する信託会社(信託銀行)が別々になっており、信託銀行には顧客の資産と自行の資産を別々に管理すること(分別管理)が義務づけられているため、運用会社が経営破綻しても、信託銀行が経営破綻しても、顧客の資産は守られるようになっています。問題は外貨預金です。ネット銀行の利用者の中には、為替手数料の安いネット銀行を利用して外貨預金を行なっている(あるいは行ないたいと考えている)人が少なくないからです。外貨預金を行なう場合は、特定の銀行を集中的に利用するのではなく、3〜4行の銀行に分散しておくと安心できます。
リコーは部品データベースを活用し、部品の絞り込みを推進している。電子部品だけに限っても九二年に三万五〇〇〇点あった部品を、三〇〇〇点にまで絞り込んだ。この結果、調達先も一〇分の一に絞り込んでいる。部品メーカーとの関係を深め、一、二年先の製品開発動向までネットで収集し、現在は約二年かかっている複写機の開発期間を短縮することを目指している。このようなネット調達革命は部品メーカーに必然的に経営革命を求める。ある電子部品メーカーの役員は次のように語っている。「ほとんどのセットメーカーで、SCMや調達革命が始まっています。これに対応できないと、すべての取引を失いかねません。今、必死にSCM体制の構築に取り組んでいるんです」他の企業の幹部からも同様のことを聴いた。「巨大メーカーでも一社購買が当たり前になってきています。私たちもある会社から携帯電話部品の大量発注を受けています。しかし、定期監査がものすごく厳しいんです。納期、品質。評価が低かったら、他のメーカーへすべて切り替えられてしまいます。コストも三ヵ月ごとに契約に基づいて自動的に値下げせざるを得ません。毎日が戦争です。早急にSCMの体制を整備しようとしているんです」。調達革命は産業構造の変革、情報革命に駆動されている。この流れは全産業に広がる。読者の皆さんの企業では、備えは十分だろうか?
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